遮音性とは、室外から室内へ侵入する音、室内から室外へ漏れる音をどれだけ遮るかを表す性能です。
窓の遮音性については、JISで規格が定められており、数値が高いほど性能は高くなります。
遮音試験の実測結果より、それぞれの周波数ごとの等級線を下回らない等級(ただし各周波数で該当する遮音等級線を下回る換算値の合計が3dB以下の場合は、その遮音等級とする)を読み判定します。
1.気密性に優れた窓
窓は開閉形式の違いによって、気密性能が大きく異なります。例えば、日本の伝統的な窓である「引違い窓」と、多点ロック機構をもつ「縦すべり出し窓」では、「縦すべり出し窓」の方が約10倍も高気密です。(当社比)
また、樹脂サッシは四方を溶着で接合するため、フレームに全く隙間ができないため高気密となります。
2.遮音性に優れたガラス
ガラスは厚い方が遮音性に優れます。
そして、単板ガラスに比べて複層ガラスの方が遮音効果は高くなります。
ただし、ガラスの厚さに応じて、特定の周波数域で遮音効果が低下します。これを「コインシデンス効果」と言いますが、異なる厚さのガラスを組み合わせた「異厚ガラス」を採用するすることで、性能低下を抑えることができます。
また、複層ガラスの場合は、中間空気層による共鳴が生じ、特定の周波数域で遮音効果が低下してしまう「共鳴透過現象」がおこります。
ポイント①
窓の種類は、気密性の高い窓が望ましいです。当社の窓で言えば、「縦すべり出し窓」や「ドレーキップ窓」のように、開き系の窓タイプを選びましょう。
ポイント②
ガラスは、なるべく厚いものが好ましく、さらに、「異厚ガラス」を選ぶことで、特定周波数での性能低下を抑えることができます。
新築はもちろん、リフォームでも遮音性を重視した窓の選び方も面白いかと思います。
皆さまにお役立ちできれば幸いです。
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